スリラー

2024年03月09日

ラッセル・クロウ監督・主演「ポーカー・フェイス/裏切りのカード」ラッセル・クロウの魅力全開!?

ラッセル・クロウ監督・主演の「ポーカー・フェイス/裏切りのカード」が公開されていて早速観ました。自身が監督だけにラッセル・クロウの役回りが最高でした。ラストが格好良すぎる。オンライン・ポーカーゲームの開発で莫大な富を得た億万長者ジェイド(ラッセル・クロウ)。彼は、長らく疎遠だった幼馴染のマイケル(リアム・ヘムズワース)、アレックス(エイデン・ヤング)、ポール(スティーヴ・バストー二)を自身の邸宅に招待し、大金を懸けたポーカーゲームを開催しようと提案する。最初は、昔話に花を咲かせていた参加者たちだったが、いつしか冷汗が流れ出し、発熱と吐き気に襲われてしまう。そこでジェイドは、彼らに毒を盛ったと告げる。もう1人の幼馴染ドリュー(RZA)も加わり、ゲームが進むにつれて見えてくる彼らの秘密とジェイドの関係。そこに予定外の侵入者が現れ、ジェイドの所有する名画を盗み出そうとする。それに気付いたジェイドと彼らは、強盗団に危険を顧みず立ち向かうのでした。果たして、彼らは、強盗団から身を守れるのか・・。行き着く先が痛快です。




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2024年02月18日

「ボーはおそれている」は自己不安の現代人を描写か?難解です。

ホアキン・フェニックス主演のスリラー&ダーク・コメディ「ボーはおそれている」が公開され早速観ました。ボー・ワッサーマン(ホアキン・フェニックス)は、何か悪いことが起きるのでは、自分が何かをしてしまったのではないかと不安で仕方なく、まともに外出も出来ないでいた。セラピストのフリール医師(スティーヴン・マッキンリー・へンダーソン)と面談しても不安は消えない。顔も見たことのない父の命日に母モナ(パティ・ルポーン)に会いに行くことになる。しかし、その母親が部屋のシャンデリアの落下の下敷きになり急死したことを知る。ボーが、実家に連絡すると弁護士から帰るまで母は埋葬されず辱めを受けている状態だと聞く。ボーは、一刻も早く母の家に行かなければならないにも関わらず、次から次へと現れる不思議な人々、予想もしなかった奇想天外な出来事に襲われる。果たしてボーの行きつく先に待っているのは・・・。観ていて幾重にも解釈出来そうな奇妙な展開についていくのに一苦労です。3時間の長尺に耐えて観ましょう。監督・脚本は、「ミッドサマー」の鬼才アリ・アスター。




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2023年12月13日

「怪物の木こり」上質のサイコスリラー必見!?

冷血非情なサイコパスの弁護士が猟奇殺人犯と対決する倉井眉介氏の小説を映画化したミステリー「怪物の木こり」が公開されていて観ました。べテランの三池崇史監督が不気味で切れ味のあるサイコスリラーに仕上げていました。登場人物全員がサイコパスという奇抜な設定が面白いです。手斧で相手の頭蓋骨を割って脳だけを持ち去る連続猟奇殺人事件の犯人は、「怪物の木こり」という絵本に出てくる怪物の仮面で顔を隠していた。辣腕弁護士の二宮彰(亀梨和也)は駐車場で怪物に襲撃されて重傷を負うが、親友の外科医杉谷九朗(染谷将太)の手術で回復する。平気で殺人を犯すサイコパスの二宮は、復讐を開始する。警視庁プロファイラーの戸城嵐子(菜々緒)も怪物マスクを追っていた。二宮は、婚約者の荷見映美(吉岡里帆)が怪物マスクに誘拐されたことを知らされる。犯人への逆襲を狙う二宮、総力を挙げて捜査を進める警察、先に真相に辿り着くのは、どちらか?。実は、サイコパス全員、脳にチップを埋め込まれていたのです。誰が何の目的で行っていたのか。それには30年以上前、東間翠(柚希礼音)が起こした連続誘拐殺人事件との関連が浮かび上がって来ます。徐々に謎が明らかになります。最後まで見逃せません。



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2023年07月16日

ミア・ゴス主演「パール」抑圧された女性の狂気暴発に警鐘か!?

ベネチア国際映画祭で評判になったホラー映画「パール」が公開されていて観ました。抑圧された環境で暮らす人間があるきっかけで一旦暴走すると危険極まりない存在になるという事を警鐘しているようだ。1918年、テキサス。スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパール(ミア・ゴス)は、敬虔で厳しい母親ルース(タンディ・ライト)と病気の父親(マシュー・サンダーランド)と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は、戦争へ出征中で、父親の介護と家畜たちへの餌やりという繰り返しの日々に鬱屈としながら、家畜たちを相手にミュージカルショーの真似事を行うのが、パールの束の間の幸せだった。ある日、父親の薬を買いに町へ出かけ、内緒で映画を観たパールは、そこで出会った映写技師(デヴィッド・コレンスウェット)に自身の夢を肯定され、一層外の世界への憧れが募っていく。そんな中、近々町でダンスショーのオーディションが行われることを義理の妹・ミッツィー(エマ・ジェンキンス=ブーロ)から聞いたパールは、オーディションへの参加を強く望むが、母親に「お前は、一生農場から出られない」と諫められる。生まれてからずっと籠の中で育てられ、抑圧されてきたパールの狂気は暴発し、体を動かせない病気の父が見る前で、母親に火を付けるのだった。この後、次々と惨劇を観ることになります。ラスト、ミア・ゴスの顔の演技が何とも言えず印象的でした。監督は、タイ・ウェスト。


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2023年05月21日

「デスパレート・ラン」低予算も超傑作の新感覚スリラー誕生!?

「予測不可能な新感覚シチュエーション・スリラー」のキャッチフレーズそのままの傑作「デスパレート・ラン」が公開され観ました。森の中をジョギング中スマホでのやり取りが大半を占める映画とはいえ緊迫感に満ち溢れ、こんな映画づくりがあるんだと感心しきりでした。1年前、愛する夫を交通事故で亡くしたエイミー(ナオミ・ワッツ)は、高校生の息子と小学生の娘の面倒をみていた。ある朝、仕事を休み、スマホ1台を手にして森の中をジョギング。しばらくして近隣の学校がすべて封鎖されたのを知らせる緊急速報が入る。エイミーがスマホで情報収集すると、何と息子の通う学校で発砲事件が起きたという知らせを耳にする。さらに詳細を手に入れようとスマホで心当たりを尋ねるが息子の安否確認が出来ない。焦るエイミーに輪をかけるように刑事が息子を犯人と疑うような質問を受ける。果たして事件の真相は・・・。銃撃事件ながら、銃撃シーンは、音のみ。これで映画が成立するんだから監督の凄腕とナオミ・ワッツの迫真の演技が光ります。新感覚スリラーの誕生です。監督は、フィリップ・ノイス。





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